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バカはバカなりに
 
と島田雅彦を2冊続けて読んでみたりした。
何も気にせず読んだら、「子どもー」は「優しいサヨクー」のその後だった。

「変化屋」の「サヨク」は年をとって独身者としてのパパになった。処女性を崇拝したロマンチストの赤い学生は、年をとってもやっぱり郊外に閉じ込められていて、よき父を演じながら昼間の情事を楽しみ、近所の殺人事件に怯え、大震災でインポになった友人とカプセルホテルに泊まり、妻に追放されしかし時の流れと共存しつつそれに対抗する道を選んだ。

思考というものに一貫性を無理矢理持たされそうになることが往々にしてあるのだが、そんなことは無理だ。状況と時間にひたすら左右されまくって思考はあっちへこっちへと行ったり来たり気がついたら他のものになっていたりする。僕はそのスパンが異常に短いせいで昨日のホントが今日は嘘、よく不誠実だと言われるが、その時その時考えていることに対しては誠実であろうと努めている。しかしそこに対する評価は自分で下せないから、我ながらの誠実さは気がつけば偽善になっていたりして頭を抱える。

「結局あなたは自分のことしか考えていないのよ」


flower
という問いには「お前もだよ」と心の中で答えつつ、デヘヘと気持ち悪い笑いを返して、軽蔑の眼差しを受け止めつつ後方に受け流す。

僕は自分のことがとても可愛い。目に入れても痛くない、多分。しかしそれはどうやら二重構造になっていて、底のほうではどうでもいいと思っている。自己顕示欲はあるが、プライドはない。別に僕は浮浪者でもやっていけるし、渋谷駅で靴磨きしたっていい(最近見ないなあ)。できるもんなら一生西日暮里駅のトイレ掃除をしたっていいし、何も予定のない日にすばらしい晴天で散歩に出かけたところ突然歩道にダンプが突っ込んできたって避ける気はない。例えば道でたまたますれ違った五十嵐秀雄(仮)さんに「死んでください」と言われたら別に死んでもいい。
と自分では思っている。
コンサマトリーな個人主義はさぞ気持ちのよいことだろうと思うし、それ自体はもう否定のできないものになっている。しかし人間の尊厳とは一体何か?執着と紙一重。
尊厳死にだって人間の尊厳はない。平等に訪れる死のタイミングと手段を選択することが果たして本当に人間の尊厳であろうか。そこにはおそらく大いに自己満足が含まれているし、選択としては昼飯を何時に食うかというのと同じレベルのものだ。生きたくても生きられない人間も死にたくても死ねない人間も死にたい人間も生きたい人間もみんな死ぬ。

僕にプライドはないが、少なくとも誠実であろうとすることで他人の尊厳を保とうとしているし、保っていると思っている。誠実であることは死に対しても一番の事前準備だ。

「ねえ、私の尊厳はどうなるの?」は無視。僕はアホのふりをして笑っている。
彼女は僕に「このキチガイ」と言って歩き去って行った。
「あなたなんて、死んでしまえばいいのに。あなたのせいで、私の人生は無茶苦茶よ。あなたが自分のことばかり考えているから、誰も幸せになれないのよ。誠実さなんて嘘だ。あなたの誠実さは自己防衛に過ぎないの。私は素敵な(筆者注:自分の、自分による、自分のための)人生を送りたかっただけなのに。」
キチガイはカタルシスだ。望まない執着からも必要な執着からも解放されて救いがそこにある。楽しくなったのでスキップをして帰った。帰宅して水餃子を茹でた。ニンニクの匂いが部屋に充満している。

(この物語はフィクションです)

・そういえば
文化庁メディア芸術祭に行ってきた。

dig!dig!dig!

いやー結構な人手であった。最終日近い祝日っていうのはさすがに大はずれとも言える。カメラ出すのもはばかられるような。



しかし楽しかったのでよし。このあと押尾学大先生が一人でドライブなさってる姿を拝見した。

(この物語はノンフィクションです)


別に僕は死にたいと思っているわけではないが、執着はない。それでも暗黙裡に誤解された「尊厳に縛られた」「自分らしい今を生きる」価値観には全力で対抗したいし、しているつもりだ。春が着実に近づいている気候であるが、自己解釈の個人主義には注意して、僕は「僕なり」に素晴らしい日々と再会のための別れを迎えたい。


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その昔、私の愛しい彼は左翼思想に傾倒し、私を捨てていきました(一部フィクションを含みます)



安心しました。さあ、珈琲でも飲みましょうか。
Mihoko | 2009/02/15 23:51
そんなあなたも今は欧州の空の上ですか。おいしいエスプレッソ飲みましょうね。
f | 2009/02/18 09:44
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